お金の悩みはいつまでもついてまわるもの。
じゃあ貯金しよう!そう思って行動に移す際に
『あれ?じゃあ何から始めればいいんだろう。』
『とりあえず直ぐに使えないように別の場所にでも分けて置いておけばいいかな!』
なーんてことを考えては居ませんか?
そう考えた人もそうは考えなかった人も、
今からでも全く遅くはないので正しい貯蓄を一緒に始めましょう。
お金はただ置いておいても価値が下がるだけです。
貯蓄にはその方法が重要であることをまずは解説していきたいと思います。
お金を預けると金利がつく
まずは超入門編として預金金利の話をしていきます。みなさんはお給料が入った時、アルバイト代が入った時、自動的に銀行口座に入るようになっていますよね。
もう当たり前のようにほとんどの人が銀行口座等にお金を入れています。それはなぜか。理由は、預けると預けた預金の数パーセントの金額を金融機関が私たちの口座に入金してくれるからです。その数パーセントというのが預金の金利です。
預金の種類によって金利も変わって来ます。
主な預金の種類は
- 普通預金
- 貯蓄預金
- 定期預金
- 積立預金
- (財産形成預金)財形
など、金融機関によっては愛称がついていたりより区別されたものもありますが一般的なものは以上のものです。中には利息のつかない決済用普通預金口座というものがあったりもします。
先ほど挙げた預金はそれぞれ金融機関によって金利が様々に設定されますが、メガバンクの場合は今現在、0.001%に設定されています。
0.001%がどれほどかというと、1000万円を1年間預けて100円。税金を差し引くと約80円。ほとんどないようなものです。。。しかも利息は年2回に分けて入ってくるので1回あたり40円。。。入ってきても気づかないほどですね。
ネットの銀行口座などはネット証券の口座と『マネーブリッジ』という機能を使い、紐づけすることで金利を0.01%にして預けることが可能だったりもします。その際はもちろんですが、証券口座の開設も必要となり、マイナンバーの届をすることが必要になってきます。
預金金利は経済状況等によって変わることがあります。(メガバンクで最近だと最後に変わったのは2016年2月ごろが最後。)金融機関によって違いますが、それぞれのホームページで確認することが可能です。
金利の過去と今
さて、一つ前の章で金利がどんなものか、どれだけつかないものなのかというのはご理解いただけたかと思います。
ですが過去の日本の金利はずっとこの数字だったわけではありません。
日本の経済がマックスだったとき、つまりバブルの時代。日本の預金金利は今では考えられないほど魅力的なものでした。
実際にどれほどだったか比較すると
なんと当時、普通預金は3000倍、定期預金は3040倍も今より多くの金利を受け取れていた計算になります。実際に計算して比較すると下の通りです。
(1974年)1000万円×3.0%-税金=約240,000円
(1989年)1000万円×6.08%-税金=486,400円
定期預金においては郵便局で8%の定期預金があったほど、金利に恵まれた時代でした。
今では本当に考えられないですね。ちょうど今50代以降の世代の方はもらったお給料を預金口座にそのまま放置しておいても勝手にお金が増えた時代だったんです。
ここで余談ですがお金を増やす上で72の法則というものがあります。
仮に当時8%の10年定期に1000万円を預けておいたとすると、72÷8₍%₎=9₍年₎で、お金が2倍になる期間は9年という計算になります。つまり、10年後の満期が来る頃には預けた1000万円は当たり前のように2000万円になっているということなんです。
「普通預金入れておくと使ってしまうから定期預金にしている。」
「自分に何かあった時の入院費や葬儀ためにとっておくために定期に入れている。」
「金利なんか気にしていない。」
物価があがっている話
ではお金を貯めるには、金利には期待せずに、預金に入れたままなるべく無駄遣いをしないようにするしか方法はないのでしょうか。
答えはノーです。
ですがここでは、その貯蓄の方法ではなく『預金に入れておくだけでは逆にリスクがある』ということについて解説をします。その上で今後自分の資産をどう形成していくのか、どんな方法が自分には合っているのか、このサイトで探してもらってもいいですし、FPや銀行窓口に相談してみていただければいいなと考えます。
見出しにもあるように、まず一番にお伝えしたいのが物価が上がっているという現状です。
2019年10月に消費税増税が施行され消費税が8%から10%となりました。これで実質物価は2%高くなったといえます。(実際には軽減税率などで一律に高くなったとは言えませんが。)
ですがそれ以前の2013年から日銀は毎年2%の物価が上昇する経済状態を目指しています。物価が2%上がる経済状態というのは、景気が順調で企業業績もよく、給料も上がり、購買意欲が高まることで物もよく売れ、結果として物価も上昇する、こうした世の中が、安定した状態であるという考えがあるからです。
ところが実際には、この数字を達成できていないのが現状です。しかしそんな状態でも、日銀の黒田総裁は『今後2%の物価目標を変更する必要は全くない』とはっきりと明言しています。なぜならアメリカやヨーロッパも同じような目標を掲げているからです。
つまり、今その2%の物価上昇が実現されていなくても今後もそれを経済政策が打ち出されていくということです。そして、2パーセントが実現できていなくても物価は着実に高くなっていっているというのは明確なことでもあります。
では実際に2020年から10年間、物価が毎年2%ずつ上昇していったとしたらどうなるでしょうか。
1年目、100円で買えてたものが102円ないと買えなくなります。
10年目には100円で買えてたものが122円ないと買えなくなります。
ちょっと前まで、コンビニのペットボトル飲料なんて120円なくても買えてた時代でしたよね。少し実感してもらえたかもしれませんが、もう少し規模を大きくすると10年前に100万円あれば買えてた車が122万円無いと買えなくなる時代になるということです。若手社員の1か月分のお給料くらい違いますよね。
またさらに、言い方を変えてみましょう。
今や預金においていても仕方ないが故、自宅に現金を置くという人も増えています。
ですが、まったく金利のつかない状態で仮に100万円をタンス預金としてしまい込んでいたとすると、10年後には100万円が82万円の価値しかないことになります。
10年間、、、何もしなければ無駄にお金の価値をすり減らしていたことになりますね。
お金の価値を守るには
ここまで、預金の種類、金利、物価上昇について解説してきましたが、皆さんはこの話をどう受けとめたでしょうか。
『そういう時代なんだから仕方ない』『かといって投資をするのはどうせ損をする』『その時が来たら考える』『自分はそんな大金持ってないから今は関係ない』『そのうち預金金利がまた上がるだろう』『普通に生きていれば自然とお金は貯まる』『物価が上がったとしても給料も上がるんだから問題ない』などなど
思うことは様々あるかと思いますが、私は資産形成の担当者を通じてその全てに丁寧に説明をかえせる自信があります。今後ゆっくりと一つ一つ皆さんが気になるお金にまつわることについて解説していきたいと考えています。
今ここで言えることは、お金を価値を守っていく方法は様々にあります。
ですがすべての方法が誰にでも有効という訳ではありません。まずは、預金だけではまずい。ということを頭の片隅においていただいて、少しずつでいいのでしっかりとお金と向き合って欲しいです。
なぜここまで言うかというと、住宅店舗・大型店舗を経験してきた中でどこにも貯蓄の全くないというお客様がいたからです。身なりや対応もまったくもって普通で、しっかり職にも就いている。そんな人でもお金の扱い方ひとつで理想のセカンドライフを送ることは難しくなります。
店頭で声掛けをしても耳を貸していただけない方がたくさんいらっしゃいました。でもどうにかして私の学んだことを伝えたい、そういった思いもあり記事を書かせていただいています。
まとめ
さて、ここまで読んでいただきありがとうございました。
お伝えしたかったことをまとめると
- 現状、預金金利が非常に低いということ。
- 何もしなければ持っている資産は10年で20%も減っていってしまう可能性があるということ。
- それを防ぐ方法は個々に合わせて様々にあるということ。
以上のことを忘れずにまた次の記事でもお会いしましょう。