将来困らないために押さえておくべきお金の知識

お金を貯める3大ルールと今からできる4つのこと

お金の話【超入門】

ここではお金を賢く貯めるにあたっての基本行動についてお話しします。

自分に置き換えて考えながら読んでみてください。

お金を貯めるために取り組む3つのルール

最低1割は絶対に使わない

収入が20万の人は2万円ずつが原則ルール。もちろんそれを超えてもよし、ちょっとキツすぎるよという人はお金の使い方を振り返ってみましょう。そんなに無理な割合ではないと思います。

でも確かに100万の人が10万貯めるのと、20万の人が2万貯めるのとじゃ、重みが違うのであくまでも目安ですが、まずは1割と決めて始めましょう。

とにかく貯めたい!というのであれば最低限このルールだけでも守るようにしましょう。

収支を把握する

人は案外制限されたお金の範囲内で生きていけるものです。

毎月、払わないといけない出費がありますよね。家賃やガス、水道、電気代、ケータイ料金やカード支払いなど。まずはこれがどれほどあるのか確認しましょう。

そして収入から差し引き残ったお金が、自分で自由に使えるお金という風に算出できますよね。

この自由なお金を毎月自分の贅沢に使ってしまってはもちろんお金が貯まりにくくなります。ですので一つ前で言ったように、収入の一部は見えないように、使えないように分けて置いておくことが大事になってきます。

そうすると不思議なもので、見えているお金だけでの生活に自然と慣れていきます。

これは実際にやってみると実感してもらえると思います。いきなり適応できるものではなく、段々と何に使うべきか優先順位をつけるようになっていき、次第にお金の使い方も賢くなっていきます。

ですが生活費が払えないことや滞納が長く続いたり、逆にカードローンを利用するハメになるのであれば考え直しが必要です。

自分の収入金額を元に、自分への普段が大きすぎないか見直してみることも大事です。余裕があれば貯蓄分を増やしましょう。

ライフプランを見据えた逆算・目標の設定

もちろん生きていく中でさまざまなライフイベントが発生することがあり得ますので、その都度見直しが必要になります。

例えば、結婚。籍を入れたら、挙式や新居の購入など出費が増えることが考えられます。

それぞれに一体いくらかかるのか、今まで貯めてきた金額で足りるのか、また、その出費を考慮したうえで今までと同じ金額で今後も貯金ができるのか、それを把握しておく必要があります。

特に今後そういったイベントの発生予定がなかったとしても、何歳までに〇〇〇万円、など目標設定した方が計画的な貯蓄がしやすいです。

参考に、各ライブイベントごとの平均費用は以下の通りです。

 

本当の資産とは。考え方を変えてみる

目の前の貯金額が資産じゃない!

やったあ!1000万たまった!これが僕の財産だ!という風に考えたい気持ちはわかります。目の前にあるお金そのものが、自分を幸せにしてくれると信じているからです。

でも1000万なんて使おうと思えば1日で無くなります。つかんだ幸せは車だったり、家だったり高い買い物をすれば一瞬でなくなるのです。そんなもろいものを自分の資産と呼んでいいのでしょうか?

もちろん言葉としては間違いではないですが、もう少し入り込んで考えてみてください。

例えばあなたがその1000万円で企業したとします。その会社が、大儲けほどしなくても毎月コンスタントに20万円ほどの利益を出してくれる。

その会社が存続し続ける限り、20万円は入ってくるのです。そして、4年3ヶ月が経ったときあなたがその会社から受け取った恩恵は1000万円を超えるのです。そして今後もあなたに毎月20万円の恩恵を授けてくれます。

極端な例えをしましたが、これを聞いてあなたは1000万円をどう使いますか?どんな形に置き換えますか?車にしたら10年後今より高く売れるでしょうか?場合によってはプレミアがついたりして高く売れるかもしれません。でも売ったらそれっきりです。

それに対して企業した会社は存続し続ける限り利潤を産みます。1000万円の何倍にもなる価値があるのです。

ここでわたしが言いたいのは、物々交換で得られるものが資産なのではなく、継続的に収入を得られる仕組みこそが真に資産と言える、という事です。

自動的な収入の仕組みをつくること

かと言ってお金が貯まったらすぐに起業しましょう、そう言っているわけではありません。収入の仕組みづくりは様々あります。

例えば不動産。小さなマンションの1部屋を買って、貸しにだすことで家賃収入が見込めます。(居住者の募集、部屋の管理等大変な面もありますが。)

運用による分配金も一つの収入と言えます。世の中には配当や株主優待だけで生きている人もいるほどです。株でなくても投資信託で配当が受け取れる仕組みもあるので比較的手軽に始められる方法と言えます。

また、著作権、印税などお金を元手に何かを作り出し、それに価値をつけるのも方法としてあります。これは向き不向きがありそうなので即戦的な方法とは言えませんが。

今すぐにできる4つのこと

情報収集

まず何かしら行動を起こすことから初めましょう。

知識のない方は調べるところから。今の時代、なんでもネットで簡単に調べられます。ですが、ネットにある情報が本当に貴方にあった方法なのかまでは確実に答えはでません。

それでもまず何かしら、ということであればこのサイトの他記事を読んで頂いたり、ネットで調べた最良の仕組みを試してみてもいいと思います。ですが、自己責任でお願いしますね!

初めてはやっぱりプロのアドバイスが欲しい、周りの同年代がどんな資産形成をしているのか知りたいというのであれば実際に銀行や保険の相談窓口に行った方がいいと思います。

FPに個別に相談してもいいですが、無料相談できるところがいいですね。

元銀行員リテール(個人資産運用担当)の目線でお話しさせていただくと、銀行や保険屋さんのように膨大なデータを持ってるところの方が顧客の意向に沿った相談にしっかりと対応できるので参考になりやすいと思います。

中には、銀行や証券会社からの営業の電話を迷惑に思われる方もいらっしゃると思います。

資産形成にはたしかに人それぞれのタイミングがあるのは確かです。

ですがこれはご案内する当事者として、切実に思うことではありますが、連絡が来て、話を聞いて、本当に嫌なら曖昧にせず、ちゃんと断ってください。

本当に何もせず預金のままでいいなら、そう言っていただければ法律上、執拗な勧誘はできないことになっています。

営業側も全くやる気のないお客様に何度もアプローチをかけるような無駄な作業もすることはありません。ですので、はっきりしていただいた方が連絡も来なくなりますし双方にメリットがあります。

ちょっと余談になってしまいましたが、とにかくまずは情報を集めることが大事です。

セカンドオピニオンとして複数に相談をしてもいいと思います。

積立をはじめる

冒頭で解説したようにとりあえず収入の1割を分けるという意味で積立から入ってみるのもいいでしょう。

そして、残ったお金の中でしっかりと生活が出来るかどうかを確認しましょう。

出来れば普通の積立預金ではなく、運用を絡めた積立が理想的です。

ですが生活が安定するまでは流動性の高い積立預金でもいいでしょう。

『いや、自分は絶対このお金にはしばらく手をつけない!』と心に決まってる人はぜひ運用に挑戦してみてください。積立による運用は時間を味方につけることが重要になってきます。

保険に入る

積立預金や運用によって、ただ分けることに慣れたなら次のステップです。

ただの積立預金にしていても、すぐに使えてしまう置き方なのでそれだけでは貯蓄としてあまり意味がないです。金利もつきませんし。。

そこで将来の為、万が一の事態に備え、且つ、税金対策を取ることを目的として生命保険料控除を利用することを提案します。

積立のように、毎月一定額を保険の形で貯蓄していくことに万が一の保障・貯蓄性・税金の控除という3つのメリットがあります。

お金を長い目で見て増やすことができ、税金も減らせる、というのであれば使っておいた方がいい仕組みだとおわかりいただけると思います。

ただ、預金のように必要なときにすぐに出金できるものではないので注意が必要です。

保険商品によって内容も利率も様々なのでこれこそしっかりと相談に行きましょう!

会社の制度を使う

企業型確定拠出年金というのを聞いたことはありますか。

最近では現役世代の方でこの制度を使っているという話を多く聞きます。

企業によって制度の用意があったりなかったりするので全ての国民が使える制度ではありません。気になれば会社に確認してみてください。

また、企業側で用意がない場合、個人型確定拠出年金(iDeC⦅イデコ⦆)という制度を利用することが可能です。

制度の概要としては生命保険料控除のように所得税、住民税の控除が使えて、且つ、運用により資産形成も可能であるというものです。

企業型を利用するのか、併用できるのか、イデコしか使えないのか、または被保険者の分類によって月当たりいくらまで拠出ができるかが変わってきますので今後別記事で詳しく解説致します。

まとめ

自分に置き換えて考えられましたか?

あくまで基本の考え方なので、個人それぞれの都合や出来ることできないことは違ってくると思います。

ここで私が伝えたいやるべきことをまとめると、

①まずは資産を分けて貯めることを実践する。

②収支について確認、これを定期的に見直す。

③貯めたお金が本当の資産ではないことを理解する。

④運用の必要性を理解する。

⑤自分はどんな仕組みが使えるのか調べる。

⑥実際に行動する。
 
知ることは誰にでもできますが、実際にやるかやらないかでその後はだいぶ変わります。これは何事にも言えることですよね。
 
この機会に一歩踏み出してはいかがでしょうか。