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povoの電波は悪い?乗り換えは本当にお得!?乗り換えの際の注意点3つ

節約【出ていくお金を減らす】

収支の見直しを行う中でまず確認したいのが毎月の携帯料金。

通信費を減らすことで毎月の固定費を節約することができます。

最近ではメガ3社に楽天モバイルを含め4社間で顧客の争奪戦が激化していますが、今回はその中でもpovoへの乗り換えについてメリットデメリットは何なのかをお伝えします。

しかし料金が安くなるとはいえ「通信状況が悪い」などの口コミを見ると乗り換えに踏み切れないのではないでしょうか。

乗り換えたあとにやっぱりpovoにしなきゃよかった、、とならないように乗り換えの際の注意点についても解説します。

 

そもそもpovoとは?

povo(ポヴォ)とはauが展開している低料金のスマホプランのことです。

大手キャリアのauが提供しているので、その回線や対応エリアが同じであることから通信環境は安定している点がメリットです。

申し込み方法はオンラインのみ。店舗や電話での問い合わせは出来ません。

手続きのことで困ったことがあった時はチャットでの問い合わせが可能です。

料金プラン

最大の特徴は基本料金が0円!

使いたい分だけ自分でカスタマイズしてトッピングしていきます。

仮にiPhoneを全く使わない月があったとしたらその月の利用料は0円ということになります。

以下、公式サイトより引用したものです。

トッピング 
データトッピング  データ使い放題*¹ (24時間):330円/回 
*¹ ネットワークの混雑時や動画 
クラウドゲームなどの利用時に通信速度を 
制限する場合があります。 
データ追加1GB (7日間):390円/回 
データ追加3GB(30日間):990円/回 
データ追加20GB(30日間):2,700円/回 
データ追加60GB (90日間):6,490円/回 
データ追加150GB (180日間):12,980円/回 
コンテンツ  DAZN使い放題パック*¹ (7日間):925円/回
トッピング  smash.使い放題*¹パック (24時間):220円/回
通話トッピング  5分以内通話かけ放題:550円/月 
通話かけ放題:1,650円/月 
サポート  スマホ故障サポート:830円/月 
トッピング 
通話 30秒あたり22円
※衛星船舶電話への通話は税込55円/30秒となります。
また、他社が料金設定している電話番号へは
指定の通話料がかかります。

※表示価格は全て税込です。

ぱっと見た感じ、トッピングは比較的シンプルな選択肢になっているので自分で選んでトッピングするのもそこまで煩雑な作業ではなさそうです。

メリット

契約事務手数料が無料→乗り換えの初期費用が抑えられる

掲題の通り、新規申し込みや乗り換えの際、手数料はかかりません。

抑えられるコストはできるだけ抑えたいのでとても大事なポイントだと思います。

同一名義で6回線以上契約することがある場合には注意が必要です。

povo<よくあるご質問>より引用

povo2.0のご契約時に契約事務手数料は発生しません。

ただし、2022年12月20日以降のpovo2.0の新規契約から、過去1年以内に同一名義で6回線以上新規契約する場合に限り、契約事務手数料として1回線あたり3,850円*をご請求いたします。
*2022年12月20日~2023年4月19日までのお申し込みの場合、事務手数料は1回線あたり3,300円(税込)となります。

また、契約期間というものもないため解約時に違約金などの手数料が発生することもありません。

必要な分だけ払えばいい!毎月の通信利用量にばらつきがあってももったいなくない!

「ギガが足りなくなったら買い足す」という利用方法になるのであまりギガを利用しない月があっても、毎月定額でかかる料金がないため毎月の支出を減らす事につながります。

利用例

auで毎月ギガ放題で契約している方

(補償サービスや本体代の支払いは継続するものとして同条件と仮定し、ここでは割愛します。)

基本料金:4,928円(税込)→3ヶ月で14,784円

*家族割、auスマートバリュー、au PAYカード支払い割適用

povoに乗り換えると

20ギガ使う人
20ギガ:2,700円(税込)/有効期限30日→3ヶ月で8,100円

30ギガ使う人

60ギガ:6,490円(税込)/有効期限90日→3ヶ月で9,735円

(4ヶ月で120ギガ、6,490円×2回=12,980円)

40ギガ使う人

60ギガ:6,490円(税込)/有効期限90日→3ヶ月で120ギガ、12,980円

月に50ギガほど使う方はauの割引適用によってはpovoよりもギガ放題料の方がお得にギガをたくさん使えるのでpovoへの乗り換えメリットはあまりないかも知れません。

あくまで簡単な試算ではありますが、個人のそれぞれの使い方によりけりで違いが出てくるので自身で一度シミュレーションしてみてはいかがでしょうか。

デザリングが無料!

特にオプションを付加しなくてもデザリングが利用可能なのでポケットWi-Fiとして利用することもできます。

auではギガ使い放題のプランでもデザリングの通信量上限が30GBとなっていますがpovoの場合はそういった上限がありません。

なのでデータ使い放題(24時間)/1330の利用でお得に利用することもできます!

ですが、オプション利用中の一定期間に大量の通信をした場合には通信速度が制限されることがあるそうです。明確な条件は公開されていないようですが、何十時間ぶっ通しで動画を視聴するなどの際はそういった可能性があることを忘れずに気をつけて利用しましよう。

また、データ使い放題(24時間)をトッピングしないでデザリングを利用する場合は、すでにトッピングしたデータ容量を使い切ってしまわないよう注意しましょう。

ギガ活:特定の買い物や飲食、サービスの利用でデータ容量が貰える

au PAYの支払いでもらう方法と②特定の店舗で一定金額以上の利用でもらう方法の2つがあります。

対象のお店やサービスにはコンビニやスーパー、ドラッグストア、カフェ、レストラン、居酒屋など様々あり、利用シーンはかなり多そうです。

ざっと見た限り、①au PAYでの支払いでギガがもらえる条件のものがほとんどだったためau PAYも使いこなしておく必要がありそうです。

さて、どのくらいのギガがもらえるのか、詳しくはpovoのHPに条件が一覧で載っているのでそちらをご覧いただければと思いますが、

例えばローソンで税込500円以上のお買い物をすると300MBもらえます。

20GBのトッピングは2,700円なので300MBあたり40.5円。

還元率でいうと8.1となります!普通にクレジットカードでお買い物するよりもギガでもらった方が断然お得な計算になりますね。

このキャッシュレス推進時代にぜひau PAYも取り入れて見てはどうでしょうか?

デメリット

購入したデータ容量には使用期限がある

料金プランでご覧いただいた通り、トッピング内容によってギガの使用期限が異なっています。

期限までに使い切らなかったギガは繰越できずに消滅してしまうので、お得だからといって多めにトッピングしてしまわないようにしましょう。

完全オンライン対応

冒頭でもお伝えしましたが、困ったことがあってもauショップなどの店頭では取り合ってくれませんし、povoの専用カスタマーダイヤル等もありません。

申し込みからすべてオンラインですので申し込みの時点でつまづいてしまうケースもありそうです。

ただ、チャットの対応は迅速で分かりやすかったためITリテラシーに不安のない方にはさほど問題ではなさそうです。

対面や通話による丁寧なサポートを希望される方には不便に感じられる点だと思います。

海外ローミングに対応していない(海外で使えない)

2023年3月現在、povoでは海外ローミングは使えないようです。

今後提供予定ではあるようです。

海外ローミングでなくても一時的に海外用の格安SIMを利用する方法もあるので、旅行程度であれば海外ローミングが使えなくてもそこまで心配はいらないかと思われます。

お仕事で海外出張の多い方は海外ローミングを支えた方が利便性はいいかもしれません。

また、日本から海外へのSMSや国際通話は可能です。国や地域によって通話料金に違いがあるので公式サイトで事前に確認して利用しましょう。

使えなくなるサービスがある

他社からpovoへの乗り換えでは当たり前なことですが、auからpovoへの乗り換えでもそのまま使うことのできないサービスがありますので注意しましょう。

<使えなくなるサービスの一例>

・キャリアメール(月330円払えば継続利用可)

・留守番電話サービス、着信転送、割り込み通話

・迷惑電話撃退サービス

・各種サポートサービス(auスマートサポートなど)

・au HOME(自動解約になる、再契約可だが2,200円かかる)

詳細については公式サイトで確認を!

家族割やauスマートバリューの適用がなくなる

家族で同じキャリアを使っている場合、家族割が適用になっていることがあります。

povoでは家族割は適用の対象外のなってしまいますので、家族の利用料金の割引にも影響してしまわないか確認しておきましょう。

また、家族割やau スマートバリューの他にも各種プランによる割引やau回線の契約を条件とした割引や特典も対象外になるものがあるようなのでこちらについても公式サイトの方でよく確認しておきましょう。

注意点

本体代の分割払いや保証サービスは継続

これは他社からの乗り換え、auからの乗り換えどちらでも当てはまることですが、本体台の分割支払いが残っている場合その支払いは自動的に継続となります。

乗り換えを機に残りの端末台を一括で支払い切ってしまうことも可能です。

そうしなかった場合には毎月の支払いとしてpovoの支払いとは別で請求がきますので注意しておきましょう。

また、故障紛失サポート等に加入している場合はオプション代として本体台の請求と一緒に引き落としされます。

そういった保証サービスなども外さない限りは毎月の固定費として継続してかかってきますので本当に必要な保証かどうか見直しも忘れずに行いましょう。

auかんたん決済の請求も別で来る

また、auかんたん決済を利用したサービスを申し込んでいる場合にはその利用も特段手続きしなければ継続されます。

例えばサブスク系サービスをauかんたん決済で支払っている場合にはこれも毎月請求がきます。auスマートパスも支払い方法によってはauかんたん決済になっている場合があるので一度確認してみましょう。

これもauからの乗り換えに限ったことではないので現状のキャリアでの申し込み内容を把握しておくといいでしょう。

確認せずともそういった支払いがあるとpovoに乗り換えたあと、トッピングの支払いとは別で請求がくるのですぐにわかるかと思います。

新規でpovoに申し込む際、端末の購入は別(同時に申し込みはできない)

店頭で新規に契約をするときのように新しい端末を選んで、それと同時にプランへ申し込み、というのはpovoではやっていません。

既存の端末のままpovoへ申し込みをするか、あらかじめ新しい端末を購入しておいた上で申し込みをするかになります。

SIMロックが必要な場合がある

既存・新規の端末それぞれ場合によっては乗り換えの前にSIMロックを解除する必要があります。

大抵はweb上でロック解除が可能なので前もってやっておきましょう。

また、au Online Shop等で購入した端末はロック解除不要のため手間が省けます。

トッピングを全くしないと利用停止になる?

povoはギガのトッピングを行わなかったとしても128kbpsでの低速利用が可能です。

また、自宅のWi-Fi等をメインで利用するのであればトッピングが不要なケースも出てくるかと思いますので実際に月額0円での利用は可能です。(国内通話やSMSの送信には別途料金がかかります。)

ですが、公式サイトに以下のように注意点が書かれています。

180日以上に渡って有料トッピングの購入などがない場合は、利用停止や契約解除となることがあります。

ギガのトッピングであればデータ使い放題(24時間)が最安の330円、コンテンツトッピングであればsmash.使い放題(24時間)220円となっておりますので、半年に一回はこれらの有料トッピングを忘れないようにしておけば安心ですね。

povoに向いてる人・向いてない人

向いてる人の特徴

・とにかく通信費を抑えたい

・ギガをたくさん使う月とそうでない月がある

・オンラインで手続きを完結させたい

・au PAYを利用している/これから利用する

・デザリングを無料で使いたい

向いてない人の特徴

・店頭や電話でのサポートが必要

・家族割等で得している

・月50GB以上常に使う

・海外ローミングを利用したい

現在の契約内容とよく比較して検討しましょう

現状契約中のキャリアのままプランの見直しを行なったら安くなるケースも0ではありません。

契約内容は人によって様々ですので、自身で内容をよく確認してからの乗り換えをお勧めします。

本記事が皆さんの毎月の支出を減らせる参考になると嬉しいです。